ギックリ腰の症状とその原因
ギックリ腰とは?
ぎっくり腰とは、急性腰痛の代表的なものの一つです。
多くの方が経験したことがある思います。
一般的には一度なると癖になるとも言われていますが、
その辺の詳しい内容はこちらをご覧ください。
ちなみに私も高校3年生の時に初めて経験しました。
私の場合は、昼休みに友達とバスケをしていてジャンプした瞬間でした。
グズッ!!
その瞬間から着地も出来なくなり、もちろん一人で立つことも出来ず、情けない事に母親に学校まで来てもらい、支えられながらやっとの思いで病院へ連れていかれました。
その後人生で初の、約1週間の寝たきりを経験しました。
出来る事なら経験したくない症状の一つですね。
ギックリ腰とは、「ふとした動作で突然腰に激痛が走り、痛く動けなくなる」のが、ぎっくり腰の症状です。
なお、一般的に用いられる「ぎっくり腰」という言葉は、この急性腰痛の俗称で、実は「症状を指している言葉」で、病院では「腰椎捻挫」とか「筋・筋膜性腰痛症」などと診断されます。
原因
ではなぜ、ぎっくり腰になるのか?
実は、ぎっくり腰を起こした時の動作はあくまでも「きっかけ」にすぎないのです。
では、その「きっかけ」が原因でなければ何が根本の原因かといいますと、
それは多くの場合、日常生活の動作や生活習慣、お仕事での動作や姿勢、運動不足、などなど様々な理由により「体が正しい機能で動けなくなっている」事が原因です。
特に現代人は日常生活で歩くという事が、圧倒的に少なくなっています。それによって体の機能が正常に働かず、正しい歩行が出来ない体(骨盤)で日頃生活を送っているのです。
その小さな負担が徐々に積み重なる事によって、知らず知らずに体の中でギックリ腰を起こしやすい状態を造り、体の限界が来た時にふとした「きっかけ」により腰に激痛がはしるのです。
ギックリ腰になってしまった時の対処法
間違った対処法
多くの方が、やりがちな間違った方法があります。
・お風呂や温泉・ホッカイロなどで温める
・すぐにマッサージなどを受けに行く
・家でマッサージ機や家族に揉んでもらう
・湿布をや痛み止めを使う(場合によっては必要)
・1日中ずっとコルセットを巻いている
これらの対処法は、余計に体の状態を悪化させる恐れがありますのでお気を付けください。
結構、知らずに今までやってきたということが多くないですか?
正しい対処法
では、どうしたら良いか、正しい対処法を説明します。
1.氷で患部をしっかりと冷やしてください。
2.つらければ無理をせずに休んでいてください。
3.動ける範囲は無理せず少しずつ動きましょう(絶対に無理をしないでください)
4.横になっているときは、可能であればコルセットを外して楽々してください。
まず、何と言っても一番大事な事は、
1.のアイシングです。
もしも、あなたがギックリ腰を起こしたときは、とにかく腰を氷で冷やしてください。
冷やす時間は15分~30分です。
絶対に温めないでくださいね!
氷で冷やす。 湿布でも冷えピタでもないですよ!
氷ですからね!
なぜ氷なの?
しつこい程に氷を言いましたが、ではなぜ氷で冷やさなくてはダメなのでしょうか?
まず、初めにも言いましたが、ぎっくり腰は急性腰痛です。
痛めて3日間くらいは特に炎症が強く起こります。
炎症の ”炎” とは何のことでしょうか?
そうです、その漢字の通りほのおです。
炎=熱です。
今まで、ぎっくり腰になった際に温めるという事をしていた方は、
熱が出ている所にさらに熱を加えているわけです。
熱+熱 どうなると思いますか?
炎症がさらにひどくなりますよね。
そうすると、余計に状態は悪化し改善しにくいお身体となってしまいます。
「じゃあ湿布なら冷たいからいいんでしょ?」
という方も非常に多いです。
これも間違っています。
なぜ間違っているかというと、湿布の袋に冷感と書いてないですか?
そうです。あくまでも冷たく感じるだけなんです。
湿布の成分で、皮膚が冷たく感じているだけで実際は熱をとることは出来ません。
やかんにお湯を沸かして、やかんの周りに湿布をいっぱい貼って、やかんのお湯は冷たくなると思いますか?
やかんのお湯を冷たくするには、氷でしっかり冷やす必要がありますよね?
まとめ
大事な事なのでもう一度まとめとして説明させていただきます。
あなたがぎっくり腰を起こしてしまった際には、
まずは、氷で患部をしっかりと15分~30分冷やしてください。
一日数回冷やしてもらって大丈夫です。
(※冬場は、凍傷にならないように気を付けながら冷やしてくださいね)
真剣に3日間位冷やしてあげると、それだけで急性期の強い痛みは治まりますよ!
もちろん状態を改善させるためには、根本の治療は必要になりますので、
ギックリ腰を習慣化させたくない方は、必ず治療にいらしてください。